ホールの仕組み

遠投をするキャスティングで、
必ずと言って良いほど使われるホールの技術。

ホールは何のために使われるかというと、
”ラインスピードを上げるため”に使います。

決してロッドを曲げるためではありません。

割り箸の様に曲がらない棒の先端にガイドを巻きつけ、
#4〜#6のフライラインを通したシステムでホールを入れたキャスティングをしてみると、
ホールで得られるラインスピードだけでフライラインは驚くほど飛んで行きます。

では、ホールを入れるとなぜラインスピードが上がるのでしょうか。

その理由がこちら。


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図のようにフライラインを引っ張ってみましょう。
すると反対側のフライラインは、ロッドティップを支点にして、
フライラインを引っ張った方向と反対方向に飛んで行きます。

このパワーがフライラインにプラスαされることで、
ラインスピードが上がります。

では、一番ホールの効果が出るタイミングはいつか。

ロッドをストップさせてから、ロッドが一瞬真っ直ぐになったときがベスト。
なぜなら、その瞬間が他のガイドの抵抗が少なく、
フライラインを引っ張ったパワーが伝わりやすい状態だからです。

とは言え、この一瞬間にホールを入れるのは至難の技!
実際にはロッドをストップすると同時にキレの良いホールを入れられれば、
ホールのパワーを活かせます。

特にシュートの時には、キレのある、大きなホールを入れると、
ホールのパワーで驚くほど飛んでいきます!

このタイミングを逃さないためにも、ロッドハンド同様、
ホールを入れる手もストローク開始と同時に徐々に加速させて行くのも一手です。
助走も必要。瞬間的に動くのは難しいですからね。

ホールが成立するためには、基本のフォルス・キャストで
オープンループになっていないこともお忘れなく!
そして、可能な限り、狭いループをつくること。

これがホールを成立させるためには不可欠です。

インストラクションをしていても、
『ホールがうまく入らない』原因が
フォルス・キャストにある事が多々あります。

何事も基本練習が大切ですね!





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# by kuishinboukuma | 2017-08-31 12:44 | Comments(0)

"ディスタンス・キャストで一番大重要な技術は何か"
と問われたら、皆さんは何と答えますか?

少し前の私なら、"ダブルホールの入れ方”と答えていたと思います。

ところが今は違います。

ディスタンス・キャストには、"ダブルホール"以前に、
ホールなしの”フォルス・キャストの技術”が最も重要だと感じています。

フォルス・キャストに出るほんの少しのズレや癖が、
ディスタンス・キャストになると、飛んでいくフライラインの形状に顕著に現れます。

私の”小さなズレや癖”を突き詰めていくと、
シュートの時に、肘と手首の移動の仕方やネジレ方が変わることが分かりました。

シュートの時に、関節が数ミリ左へねじれただけで、
ロッドから放出されたラインは、左から右へと大きな弧を描いて飛んでいきます。
シュート前のバックキャストで、うまくラインをとらえられてもシュートで"あらぁ〜..."
ラインはとんでもない方向へ飛んで行き、失速します。
頑張った割に飛距離が出なくてガッカリ…(^^;

ディスタンス・キャストが上手くいかない時は、ロングラインでPULD!

ロッドティップが360°どこから見ても真っ直ぐ振れているか、
アーク、ストロークは適切か、ストップ位置がズレていないか…

一つ一つの動きを確認する。

この地道さが”ディスタンス・キャストのかなめ”のようです。


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# by kuishinboukuma | 2017-08-21 22:02 | Comments(0)

短いラインでのキャスティングでは目につかない”動作のブレ”。
たまにフルラインを目指してキャスティングしてみると、
その”動作のブレ”が、飛んでいくフライラインに顕著に現れてきます。

動作にブレがあると、効率のいいキャスティングができず、ラインが飛んでいきません。

下記の写真はそのブレの一つ。

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私の場合は、ラインが長くなると、バックキャストのストップで、
ロッドの重量を支えきれなくなり、ストップ位置が曖昧になってきます。
その結果が、写真のラインa)。

ラインa)に対するロッドの位置は、橋の濃いグレー部分にあるロッドです。
ロッドを支えきれず、ロッドが倒れていることが分かります。

ストップ位置が曖昧になると、ラインスピードも上がらず、ラインが落下しやすくなります。

ラインb)はというと、適正な位置でストップをした時のラインです。
ラインb)に対するロッドの位置は、黒い影の部分にあるロッドです。

ラインが長いので、重力でラインは落ちてしまいますが、
a)の時よりもラインスピードがあるので、落下スピードも違います。
a)よりもb)のラインの方が、地面に対してより水平を保っているため、
効率よくキャスティングできます。

効率良いキャスティングは、既述の『キャスティングの構成要素』に無駄がないこと。

美しいキャスティングで、美しい魚たちに出会いたいですね!



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# by kuishinboukuma | 2017-07-19 22:44 | Comments(0)


『大阪日日新聞』”大森均の釣れ釣れ草”という連載記事の中で紹介されていたこの記事。

「釣り入門のハードル」2016年9月2日
(http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/fishing/160902/20160902036.html)

私がはじめて”渓流釣り”に行ったのは、
御多分に洩れず、釣り好き男子のお誘いから…

はじめての渓流に短パン半袖&ビーサン姿な私…
正にこの記事と同じことが起きました。

海釣りに同行した時には、
寝不足の中、暗闇を駆け抜けた後、
早朝にゴムボートで出航…

そこでは、生きている心地がしない思いをし、
それ以来、海釣りは嫌いになってしまいました(^^;

でも渓流はなぜか続きました。

思えば、幼い頃、一人で緑地を探検していた原体験が深く記憶に刻まれているからかもしれません。
草木の香りや自然が生み出す心地よい空気と空間…
今でも草木をかき分け釣り場へ向かうとき、その頃の瑞々しい気持ちが蘇る思いがします。

私見ですが、フライに女性をお誘いするときは、そんな”原体験”のある女性であるか、
既述の『記事』にもあるように、ご自身が一から十まで手取り足取り教えられる”最良の師匠”としての自信をつけてからの方が良いかもしれません(^^;

あとは、ビギナーでは到底気づかない、
道具への気遣いやポイントへの立ち入りに腹を立てないタフなメンタルもお忘れなく!

※ブログをアップした後、
『女性釣り師のハードル』がアップされていました。
こちらも是非、ご参考になさって下さい。
URL:http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/fishing/170619/20170619056.html


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# by kuishinboukuma | 2017-06-18 11:58 | Comments(0)

C&Rに求められる繊細さ

フライフィッシングに浸透しているC&R(キャッチ&リリース)の考え方。

”キャッチ”してから”リリース”するまで、
お魚たちへの肉体的負担をどのようにすれば軽減できるか、
”KEEPEMWET Fishing”(https://www.keepemwet.org/#home)がわかりやすく解説しています。

C&Rで気をつけたい3つのこと。

① なるべく外気に触れさせないようにしましょう
 - お魚たちは水中にいないと満足に呼吸できません。
   私たちも酸素の薄いところでは苦しくて、グッタリしてしまいますよね!
② お魚の体を乾燥から守りましょう
 -
お魚に触れる前には、"必ず"手を濡らすことをお忘れなく。
   乾いた手で触れただけでも、お魚のカラダを覆う粘液がはがれてしまいます。
   粘液がはがれると感染症にかかりやすくなったり、
   岩やボートの壁面など固いものに当たった時に傷付いてしまいます。
   私たちも乾燥で指先がひび割れると痛い思いを多々しますよね!
③ なるべく早く川へ戻してあげましょう
 -
バーブレスフックを使用したり、鉗子で素早く針を外したり、
   予めメジャリングや写真の準備をして、素早くことを済ませるとお魚たちの体力が保たれます。
   繊細なお魚たちは秒単位で弱っていくのです。
   私たちも魚や鶏の骨がいつまでも喉に刺さっていると痛くて不快ですし、
   自由のきかない環境にいると疲れますよね!
  
綺麗なお魚たちにまた出会うためにも、この3点を気をつけたいですね!

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※オイカワ(英語:Zacco Platypus)
                       




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# by kuishinboukuma | 2017-06-06 23:13 | Comments(0)