2016年 10月 17日
フライフィッシングのいろいろな楽しみ方
フライフィッシングの楽しみ方には、大きく3つに分けられます。
「ものづくり」、「キャスティング」、そして「実釣」の3つです。
"実際に釣りはしない"...けれども、
「ものづくり」や「キャスティング」だけに打ち込む方もいらっしゃいます。
そんなフライフィッシングの世界をここではご紹介します。
まず「ものづくり」。
具体的には、ロッドやランディングネット、そしてフライ(毛ばり)の作製です。
ロッドは、その昔、竹を貼り合せて作られていました。ロッドの作製には緻密な計算や多くの特殊部品も必要なので、自前のロッドで釣りをする方はほとんど見かけませんが、今もなおバンブーロッドは健在で、愛好家は多くいます。ランディングネット作製は、ネットを編んだり、枠となる木材を曲げるところから始まります。ランディングネットも手間暇は掛かりますが、ホームセンターなどでも手に入る材料で作製可能なので、自前のランディングネットで釣りを楽しむ方は多くいます。そしてフライは、ほとんどのフライフィッシャーが自分で作製します。フックやマテリアルの選択と組み合わせは”無限大“。フライタイヤ―としてフライを巻くことだけに専念する方もいらっしゃる程、そこには想像力の壮大な世界が広がっています。
次に「キャスティング」。
これこそ"フライフィッシングの醍醐味"といっても過言ではありません。
キャスティングには、「実釣」のためのキャスティングと、「競技」のためのキャスティングに分けられます。どちらもキャスティングの原理やターゲットに向けてキャストする点は同じですが、「実釣のためのキャスティング」では、様々なキャスティング技術を駆使して、フライラインを自由に操ることに重点が置かれ、「競技のためのキャスティング」では、より遠くに飛ばすことに重点が置かれています。「実釣」でも「競技」でも、重力を感じさせずに飛んでいくフライラインの美しい線形は、見る者を魅了します。
渓流釣りには釣りができる時期(2月1日~9月30日)が限られていますが、
釣りができない時期は「ものづくり」や「キャスティング」をして次の年に備えます。
フライフィッシングの楽しみ方は人それぞれ。
いつ始めても一生飽きない、尽きることのない世界が広がっています。